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2021年 深澤会頭年頭所感

町田商工会議所会頭深澤 勝

新年明けましておめでとうございます。
2021年の新春を迎え、謹んでお慶び申し上げます。
さて、昨年は未曾有の「新型コロナウイルス感染症」に脅えながら、世界をはじめ、1月には日本全国にもコロナ感染者が報告され、未だ感染状況も収束を見る事なく、新しい年を迎えることとなりました。亡くなられた方々に対し、お悔やみを申し上げるとともに、現在も感染されている方々の1日も早い回復を願っております。
さて、わが国の経済は「新型コロナウイルス感染症」により、経済活動が急激に減退し、多くの国民の生活も一変し、当所では昨年2月以降、各種事業の中止・縮小等を余儀なくされ、毎年450名を超える参加者のもと開催している1月恒例の「新年賀詞交歓会」も誠に残念ですが「開催中止」とさせて頂きました。
新しい年を迎え、「新しい日常」を余儀なく受け入れざるを得ない状況ですが、町田市内に目を向けますと国及び東京都の要請を受け、昨年4月から5月の緊急事態宣言後も引き続き、営業時間短縮等の要請により、多くの事業者が厳しい経営状況下のもと、必死に経営努力を続けておられる皆様に心より敬意を表したいと思います。
現在も予断を許さない大変厳しい経済状況ではありますが、昨年2月より当所では国や東京都、町田市の感染症拡大に対する支援策を勢力的に情報発信の上、会議所事務局内も感染防止策を徹底し、窓口相談業務を継続し、現在も緊急融資制度をはじめ、持続化給付金等の相談及び申請手続きのサポートを行っております。
昨年3月から6月にかけ、地域経済総合団体の立場から、市内事業者へのコロナ感染症拡大による緊急経営影響調査を複数回実施し、さらには10月には巡回・訪問が難しい環境のため、「電話ヒアリング事業」と名付け、接触履歴が少ない会員企業の小規模事業者千事業所に対して、全職員による電話でのヒアリング調査を実施しました。
業種、規模に関わらず多くの事業者がコロナ禍において試行錯誤をしながら厳しい経営状況の中でも新たな活路を見出そうと奮闘されている状況を伺え、職員の中には逆に励まされた者もおりました。
複数回のアンケート調査結果による意見等をもとに、町田市に昨年4月、「中小企業融資制度・緊急資金」、「固定費(事務所賃料等)補助」に対する緊急要望書を提出し、行政においては速やかに議会承認を得、多くの融資が実効され、3,000件を超える市内事業者に対する家賃等補助が交付されました。町田市のスピード感ある対応に心より感謝申し上げます。さらに12月には第二弾として、「市内における感染拡大防止対策に対する支援策」の要望書を提出させて頂いております。
これからも会員企業をはじめとする市内事業者の皆様からの意見や要望等を伺い、そして寄り添いながら、さらなる町田市との連携を密に国や東京都の支援策についても、情報発信力を強化し、全力で市内事業者の支援してまいります。
さて、当所では本年2月から3月末までの間、新型コロナウイルス感染症に対する「病原体検査事業(PCR等)」を会員企業の経営者及び従業員の方を対象に実施します。
収束の見えない感染症が拡大する中で、企業における感染症対策を講じながら、安心で安全な企業活動に取り組み、「健康経営」を目指す会員企業を支援することを目的に病原体検査の検査料の一部補助をいたします。
是非、この機会にご活用頂きますよう、そして会員企業の安心安全な事業活動が継続できますことを祈っております。
加えて、本年いよいよ開催が見込まれる「2020東京オリンピック・パラリンピック」が復興五輪であるとともに感染症拡大防止と社会経済活動を両立させることも商工会議所の重要な役割と位置づけ、盛り上げていきたいと思います。結びに世界がそして日本がコロナに打ち勝ち、皆様にとって、より良い1年となりますことを祈念申し上げ年頭の挨拶といたします。